断熱材「セルロースファイバー」とは?特徴やメリット・デメリット

公開日:2025/04/16
セルロースファイバー

断熱材の一種であるセルロースファイバー。突然セルロースファイバーと言われても、どのような素材なのか、ほかの断熱材とはどのように違うのかわからない方がほとんどではないでしょうか。そこで本記事では、セルロースファイバーの特徴とメリットについて詳しく紹介していきます。使用時の注意点も紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

セルロースファイバーのメリット

セルロースファイバーは、回収された古紙に薬品処理を施した天然木質繊維系の断熱材です。主に回収された新聞などの古紙を使用し、撥水性、防カビ性、防炎性を備えています。

環境に優しいだけでなく、優れた断熱性能をもっているため、住宅の断熱材として人気があります。以下に、セルロースファイバーの主なメリットをまとめました。

調湿効果

セルロースファイバーには空気中の水分を吸収・放出する調湿効果があります。

湿度が高くなる時期には空気中の湿気を吸収し、湿度が下がると放出するため、室内の湿度を適切に保つことができます。これにより、結露の予防が期待でき、快適な住環境を作り出します。

防音効果

セルロースファイバーは気密性に優れており、非常に高い防音性能を発揮します。

断熱材として壁内部を埋めることで、生活音の漏れを防ぎ、外部の騒音を遮断する効果があります。そのため、音に敏感な方や道路・線路沿いに自宅を建てる予定の方にとくにおすすめです。

防炎効果

セルロースファイバーは、ほかの断熱材と比較して燃えにくい特徴があります。

内部に含まれるホウ酸が自己消化性をもち、万が一火災が発生した場合でも、被害が広がりにくくなります。火災対策を重視する方にとって、大きな安心材料となるでしょう。

防虫効果

セルロースファイバーにはホウ酸が含まれており、シロアリやゴキブリなどの害虫が嫌う成分をもっています。ホウ酸によって害虫やダニ、ネズミの侵入・繁殖を防ぐことができるため、とくにシロアリ対策を万全にしたい方に最適です。

安心・安全

セルロースファイバーは、古紙をリサイクルして作られた自然由来の素材です。そのため、万が一人体に取り込まれても悪影響を与えることはありません。小さなお子さんやペットがいる家庭でも、安心して使用できます。

セルロースファイバーを断熱材に使う場合の注意点

セルロースファイバーは多くのメリットをもつ優れた断熱材ですが、同時にデメリットも存在します。

断熱材としてセルロースファイバーを選択する際は、メリットだけでなくデメリットも把握し、慎重に検討することが重要です。以下に、注意すべき点をまとめました。

ほかの断熱材と比較して高価

セルロースファイバーは、一度に使用する素材の量が多く、施工に手間がかかるため、ほかの断熱材と比較して高価です。

とくに予算を重視している方にとっては、費用が予想以上にかかることがあるので、事前に価格について確認しておくことが大切です。建築費用のバランスを考慮する必要があります。

長期利用で経年劣化が発生する

セルロースファイバーは、時間が経過すると重みで沈み込むことがあります。沈み込むことで隙間ができ、結露が発生したり、断熱性能が低下したりする恐れがあります。

この経年劣化を回避するには、施工時に一定以上の密度で施工するか、定期的に修繕が必要です。長期的なメンテナンスを考慮しておきましょう。

十分な効果を得るには厚みが必要

セルロースファイバーを使用する際には、十分な効果を得るためにはある程度の厚みが必要です。

コストやスペースの問題で薄く塗布すると、メリットで紹介したような効果が得られないことがあります。設計段階で、適切な厚みを考慮することが重要です。

施工時に空気中に舞う恐れがある

セルロースファイバーは施工時に空気中に舞い上がることがあります。そのため、施工中はマスクやゴーグルなどの防護具を着用し、空気中に舞ったセルロースファイバーを吸い込まないようにする必要があります。

また、施工後には室内の換気を行い、室内空気を清浄に保つことが求められます。

セルロースファイバーは環境にもやさしい

セルロースファイバーは環境にもやさしい素材です。新聞紙や古紙をリサイクルして作られるこの断熱材は、天然素材を活用しているため、製造過程での環境負荷が少なく、持続可能な資源として注目されています。さらに、セルロースファイバーの製造においては、廃材を再利用するため、廃棄物の削減にも貢献しています。

ホウ酸が約4倍含まれていることにより、防虫効果や調湿効果、防炎効果が得られるだけでなく、ホウ酸は揮発せず、室内の空気を汚染する心配もありません。これにより、室内環境がクリーンで健康的に保たれます。また、ホウ酸は虫やダニを防ぐだけでなく、火災のリスクも軽減するため、安全性も高いと言えます。

環境への配慮と同時に、セルロースファイバーは優れた断熱性能をもち、エネルギー消費の削減に寄与します。これにより、住宅の省エネ効果が高まり、住環境の快適さも向上します。人と環境にやさしい素材を選び、持続可能な未来を支えるため、セルロースファイバーは最適な選択と言えるでしょう。

まとめ

本記事では、セルロースファイバーの特徴とメリット、利用する際の注意点について紹介しました。セルロースファイバーの主なメリットには、調湿効果、防音効果、そして防虫効果が高いことが挙げられます。これらの特性により、快適で健康的な住環境を提供することができます。一方で、デメリットとしては、十分な効果を得るためには適切な厚みが必要であることや、ほかの断熱材と比較して価格が高めであることが考えられます。セルロースファイバーは人と環境に優しいリサイクル素材であり、エコで持続可能な選択肢を提供します。そのため、効果的な断熱性能を求める方や環境に配慮した素材を選びたい方にとくにおすすめです。マイホームを建てる際は、ぜひセルロースファイバーを断熱材として利用することを検討してみてください。

PR年間24棟限定!セルロースファイバーによる高断熱の家づくり

【平塚市】おすすめの注文住宅メーカー比較表

イメージ引用元:https://www.akorude.jp/引用元:https://www.kudou-koumuten.co.jp/引用元:https://lemonhome.co.jp/引用元:https://build.mackenzie.co.jp/引用元:https://www.truelife-home.com/
会社名アコルデ工藤工務店レモンホームマッケンジーハウストゥルーライフ
断熱材セルロースファイバーセルロースファイバー硬質ウレタンフォーム硬質ウレタンフォーム硬質ウレタンフォーム
耐震等級◎耐震等級3◎耐震等級3◎耐震等級3◎耐震等級3◎耐震等級3
長期優良住宅○全棟標準化--
ZEHビルダー認定登録店
断熱性能◎6等級○5等級◎5と6等級◎5と6等級◎6等級
気密(c値)○0.4以下-◎0.3○0.3~0.6以下○0.4(気密仕様の場合)
地盤保証最高5,000万円保証期間20年35年20年20年最高5,000万円保証期間20年
白アリ保証最長20年-5年-最長20年
防水工事施工保証10年-10年-10年
詳細リンク詳しくはこちら詳しくはこちら詳しくはこちら詳しくはこちら詳しくはこちら
公式サイト公式サイトはこちら公式サイトはこちら公式サイトはこちら公式サイトはこちら公式サイトはこちら